「バスケへの感謝の気持ち」

コロナウィルスの影響がバスケ界にもインパクトを与えています。

あらためて当たり前のように行えていた、リーグ戦や全国大会などの価値と

バスケへの感謝の気持ちを感じるこの数週間です。

世界中に衝撃を与えた、NBAのシーズン一時中止。

直近のコミッショナーのコメントによると最低でも30日間は、

リーグ再開を見送り、状況によっては更なる延期の可能性も示唆しました。

実際にユタJAZZのルビー・ゴベア選手の感染発覚に続き、

ドノバン・ミッチェルまで陽性反応が出るなど、

ファンにとってはもどかしい心配な状況が今も続いています。

そしてBリーグ無観客試合のニュース。

これ以上の延期はリーグ戦、プレイオフ、代表戦、オリンピックに影響を与える

苦しいスケジュールのなか、なんとかリーグとプレイオフを維持するために、

リーグ、各クラブ、ホームゲーム会場、自治体、スポンサー、チケット販売関係者、

中継関係者、メディア関係者、そしてなによりファン・ブースターの理解などなど

各所の協力や緊急対応により、代替スケジュールをひねり出して実現してくれたことは、

改めてリスペクトしないといけないなと感じました。

できればココに日本バスケットボール選手会も選手の気持ちを代弁する形で参画できれば

最高でしたが、これはまたこれからの業界全体の課題として、次のポジティブ/ネガティブ、

どちらの事態にも備えられる体制を考えていきたいですね。

まだ事態は全く収束していない中で恐縮ですが、

スポーツくじTOTOの可能性がそう遠くない事を見聞きすると、

こういう緊急事態の対策は次のピンチに備えるための機会だったと

業界全体で考えてもいいかもしれません。

それから女子のWリーグはすでにレギュラーシーズン中止を発表していましたが、

プレイオフを「無観客と日程短縮」して行うとの大きな判断がなされました。

今シーズンからWリーグや女子バスケの発展に携わる関係者とお会いする機会が増え、

この難しい判断にはみなさん肩を落としているのを何度か見かけました。

安全を最優先しないといけない、プロリーグでは無い事などなどさまざまな

事情がありつつも、なんとかファンにも選手にも環境を整えてあげたいけれども

コントロール出来ない事情は皆さん悔しい限りだと思います。

そんな会話の中では、リーグのあり方、外国籍選手登録の可能性、

ファンへの認知の前はともかく、競技者からも興味を失われつつある危機感なども

聞き、コロナウィルスの影響だけじゃない課題も共有する事ができました。

個人的にさらに残念だったのは、アンダーカテゴリーの大会中止です。

自分も子供のころから「代々木を目指せ」と田舎の体育館で代々木の事も知らずに

練習していたタイプですが、子供たちにとっては特別なステージが失われたのは、

悲しいニュースでした。休校が続くエリアもあり、バスケどころではありませんが、

全国大会空白の1年があった事は、彼らのキャリアの中でどんな影響があるのか

見守りたいですし、リクルートや進学に大きなダメージが無い事を願います。

アメリカでも状況は同じで、NCAAトーナメントも中止を発表しました。

チームによってはNBAチームより人気のあるアメリカのカレッジバスケ。

これはNBAのリーグ戦一時中止と同じかそれ以上のインパクトがあったかもしれません。

八村塁選手のドラフトまでの流れを体感したばかりの日本のファンも多いと思いますが、

来年のNBAドラフトには大きな影響がでますし、その先にはオーバーシー(海外)と

言われるNBA、Gリーグ以外の国外でプレイする選手のリクルートに影響がでるでしょう。

特に日本においても若い選手が無理してBリーグをはじめとする中国、韓国を選択しない、

というケースは起きうると想像できますね。


いろんなカテゴリーにおいて影響を及ぼしている今回のコロナウィルス。

最後に自分が申し上げたいのは、バスケへの感謝の気持ちを思い返すとともに、

ファン・ブースターの皆さまにもプレイオフへの戦いの準備を再開後に頑張ってもらい、

初の平日開催となる

5月11日(月)B1 ファイナル

5月12日(火)B2 セミファイナル

この2試合に向けて、心の準備、お仕事、プライベート等のご都合を

今のうちからリサーチのほど宜しくお願い致します!!


特に平日2試合というデーゲーム?ナイトゲーム?になると思われる

B2セミファイナルでも、ぜひ特別な環境でB2選手達にも戦わせてあげたいですね。

Peace out !!
MOTO

井口 基史

■出身:鹿児島 ■出身校:鹿児島南校→愛知学泉大→Cal state Bakersfield→Bakersfield college ■プロ: 富山→滋賀→岩手→大阪 ■資格: 元FIBA国際公認代理人 ■出演: バスケットlive・Rakuten NBA・DAZN・B.WEEK・B MY HERO

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